来た、見た、知った
ユマニチュードを導入し、実践力を高める看護基礎教育
pp.345-347
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201468
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包括的コミュニケーション技法(ユマニチュード)の体系的導入
真新しい建物の匂い漂う演習室で、おなじみのサロペットをはいたイヴ・ジネスト先生が、入学して半年ほどの学生たちに語りかける。「人を人として接する技術がユマニチュードです」。カリキュラム上、すでに早期体験実習には出ているものの、看護を学び始めたばかりの1年生たちの目に、ユマニチュードはどのように映るのだろうか。
2019年9月24日から27日にかけて、富山県立大学看護学部にて、ジネスト先生、本田美和子先生を招聘し、多くの先生とともに1年生全員を対象にした授業「看護ケアとユマニチュードⅠ」が開催された。Ⅰという数字が示すように、この科目は4年生まで、そのつど、両先生を招聘しつつ、看護の学びと並行していく形で、継続されていく。カリキュラムのいわば大きな幹として、ユマニチュードがすえられている(表)。
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