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フィリピン看護学研修をとおしての学び―フィリピンにおける看護教育と健康問題への取り組み
原田 江美子
1,2
,
栗山 美夢
3
,
小島 菜帆
3
,
古澤 里沙
3
,
若林 真美
4
,
中西 啓介
5
,
入山 茂美
5
1名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻博士前期課程
2名古屋大学医学部附属病院
3名古屋大学医学部保健学科看護学専攻
4名古屋大学大学院
5名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
pp.218-223
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201198
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外国人患者の文化理解にむけて
日本において、外国人登録者数は年々増加の一途をたどっている。法務省が調査した在留外国人統計1)によると、在留外国人の数は、2012年では203万3656人であったが、2017年では256万1848人となり、5年間で約53万人も増加している。在日外国人の増加とともに、医療機関における外国人患者も増加すると考えられ、日本人看護職が日本とは異なる文化背景をもつ外国人患者へケアを提供する機会が増加することが予測される。臨床現場では、日本人患者と同様に、外国人患者へ質の高いケアを提供するためには、言語だけでなく、外国人患者の文化に根ざしたケアが求められる。
今回、外国人患者のケアに活かすことにつながる海外研修を受けることができた。本稿では、その研修からの学びについて報告する。
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