特集 「地域包括ケア」にむけた教育ってなに?
地域に貢献するたくましい看護師の育成 まちとともに学び、まちとともに育つ―まずは訪問看護師の活動を参加観察することから始める
加納 佳代子
1
1東京情報大学
pp.194-200
発行日 2019年3月25日
Published Date 2019/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201194
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地域包括ケア時代の看護師育成
「まちとともに学び まちとともに育つ」学生の育成
東京情報大学(千葉市)は学校法人東京農業大学が経営し、総合情報学部と総合情報学研究科を有する開学30年の単科大学であったが、情報社会と超高齢少子社会の到来を見すえ、2017年4月、「看護×情報」を掲げ看護学部(看護師課程定員100名、内保健師課程20名)を開設した。同時に「遠隔看護実践研究センター(川口孝泰センター長)」を設置、総合情報学研究科にヘルスケア情報学関連科目を開講。2年目となる2018年11月には学内に「ヘルスケアサポート東京情報大学訪問看護ステーション」(学校法人東京農業大学が100%出資した株式会社農大サポート経営)が開設された。
医学部や医療関連施設といった教育資源をもたないからこそできることはなにか、逆境を逆手に取る発想で、10年後、20年後の地域包括ケア社会で活躍できる看護師を育成していくには、医療を受ける側の立場に立ちつくすことであると考えた。地域住民が期待する看護師を地域の方々とともにつくりたい、地域の方々に看護師を育てていただきたい願いを込めて、本学部のキャッチフレーズは「地域に貢献するたくましい看護師の育成 まちとともに学び まちとともに育つ」とし、地域包括ケア時代の看護教育の開始を宣言した。本学部の教育理念のキーワード「自律と共創」、地域包括ケア時代のまちづくりの合言葉でもある。
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