Scramble Zone
大学教員として注目すべきIR(Institutional Research)の働きと機能─「内部質保証に資するIRの機能・動向・実践事例」セミナーに参加して
眞鍋 知子
1
1了徳寺大学健康科学部看護学科
pp.488-492
発行日 2018年6月25日
Published Date 2018/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201004
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大学の組織運営に不可欠となるIR
団塊ジュニアが18歳を迎えた1992年に200万人を超えた18歳人口は,2008年に120万人まで減少し,2018年度には2017年度より約1万8000人減って,約116万人となる。また出生率の減少にともない,2024年には18歳人口が110万人を切り,2031年には99万人となり減少の一途をたどると考えられている1)。
このような若年層の減少とは逆に大学は急増し,1990年代には約300校であったのが2017年度は760校を超え,うち看護系大学は約1/3を占めるようになった。また,大学・短大を合わせた進学率は1979〜80年代は36%程度であったものが,2017年には54.8%となり,過去最高となっている2)。今後は,学生が集まる大学とそうでない大学の二極化が進むため,選ばれる大学となるため,新しい学部の設立,学生サービスの充実,新たな財源の確保など特色や個性のある大学をめざした改革が進められている現状がある。
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