連載 授業を良くする! 教育関連理論・6
わかりやすく説得力のある伝え方
西野 毅朗
1
1京都橘大学 教育開発支援センター
pp.326-333
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200968
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授業において大切な「伝える力」
いよいよ「実施」
これまでADDIEモデルに沿って,Analyze(分析),Design(設計),Develop(開発)と進めてきました。今回からImplement(実施)に入ります。これまでのADDはいわば授業を始めるまでの準備でしたが,これからは授業本番の実践スキルを扱います。本来,ADDIEモデルにおけるImplementには2つの意味があるとされます。1つは,「パイロットテスト」や「フィールドテスト」といわれるような本番前の試行の意味です。もう1つは「リリース」といわれるような本番そのものの意味です。これから扱うものは後者にあたります。
いかに優れた分析や設計,開発をしたとしても本番の実践力が乏しければ思ったような授業づくりができません。これから数回に分けて,授業の実践力を高めるためのスキルや技法を説明していきます。
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