特集 上手な話し方
周囲の無理解に対する説得
山本 テイ
1
1厚生省医療課
pp.63-66
発行日 1957年5月10日
Published Date 1957/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201408
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周囲の人はわからずやを持つている程困ることはありません.当人のわからないより,よつぽど始末が悪いことが多いようです.親の無理解,兄弟の無理解は,昔しばしば三面記事をにぎわした「天国に結ぶ恋」のような結果を生んできましたし,舅姑の無理解は生木をさかれる夫婦の別れ,里に帰された若い母親が張つてくるお乳を涙でぬらす物語等があつたわけです.もつとも近頃のようなドライ,ドライ,の世の中では,フフンと鼻息でフツ飛ばしてしまうのでしようが.
でもまだまだ周囲の人の無理解が日常茶飯事に影響して,思わしくないことになつたり余計な手数がかかつたりしている事が沢山あります.
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