特集 問題解決志向に疲れたら……
弱い教員からのもの語り
清水 隆裕
1
,
入江 拓
1
1聖隷クリストファー大学看護学部
pp.258-266
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200954
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学生と同じく,弱さを抱えた私
清水隆裕 聖隷クリストファー大学看護学部 助教
教員と情緒的に出会えないことに対する怖さと諦め
学生時代の私は,看護以外の本を読むか,楽器を弾くか,ゲームをするか,夜通し漫画喫茶にいるか……そんな生活して,かつ無口で無愛想でしたので,多くの教員からは「やる気がないから変われ」「看護師になる資格がない」と言われ続けました。反論はありません。その通りだからです。しかし,看護が何かとは思考していました。ただ対人関係が苦手な私は,相手が自分にとって安心だと確信してからでないと,自分のことも看護も語ることができませんでした。私は教員に対して,まずそういう人格をもっているのだと理解してもらえることを,渇望していたところがありました。
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