連載 看護教育 継往開来!・10【最終回】
これからの教育を見つめて
林 千冬
1
,
江藤 裕之
2
1神戸市看護大学
2東北大学大学院国際文化研究科
pp.236-241
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200946
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江藤 『看護教育』の古い記事を読み解く当連載も,ついに最終回となりました。今回もテーマは「教師像」です。そこで,「看護教育」6巻5号(1965年)特集「看護教師のあり方」で取り上げられている橋本勝三先生の「伝統的教職観と新しい教師の資質」,そして石戸谷哲夫先生の「教員養成機関の発達と現状」を読みました。どちらも教育学者で,一般的な教員養成にかかわっておられる立場として,看護教育に寄稿したようです。
おおまかな内容としては,明治時代から昭和30〜40年代にわたって,「教師観」が変わってきた,という話でした。明治時代であれば,もと武士階級などの,徳の高い人であれば教師足り得ていた。特に清貧を尊ぶ,という習慣があり,教職はいわば「聖職」「名誉職」という扱いを受けていた。
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