連載 すべって,転んで,立ち上がるために 〜看護職生涯発達学から〜・11
40代看護師にとっての仕事の意味
高柴 律子
1
,
佐藤 紀子
2
1成田赤十字病院
2東京女子医科大学
pp.158-163
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200928
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40歳で大学院へ
40歳になった頃,「あと4回位,勤務異動すると定年になるんだなぁ」と漠然と思ったことを覚えています。その頃の私は,師長として,このままでよいのだろうかと悩み始めていました。教育を担当したことがなかった私が,日本赤十字医療施設で統一したキャリア開発ラダーを導入する役割をもつことになったのです。
教育の基本を理解しないまま,キャリア開発ラダーのシステムのみを導入することになるが,それでよいのかと不安が募りました。その不安を解消しないまま1年が経過した頃,佐藤先生の講義を受けました。その講義は「ナラティブ」を深く理解するためのもので,日頃,私たちが行っている看護実践を言語化し語り,聴いている人からポジティブフィードバックを受けることでやりがいにつながることを学びました。また,一生懸命に聴くことで語った人を多方面から理解できると実感しました。
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