Japanese
English
解説
液体の流れに関与する諸因子の相互関係
Mutual Relationships among Parameters Relating to the Liquid Flow.
沖野 遙
1
,
垣内 美弘
1
,
中西 昌美
2
Haruka Okino
1
,
Yoshihiro Kakiuchi
1
,
Yoshimi Nakanishi
2
1北海道大学応用電気研究所,メディカルトランスデューサー部門
2北海道大学医学部第1外科教室
1Medical Transducer Division, Research Institute of Applied Electricity, Hokkaido University
2The 2st Department of Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
pp.919-923
発行日 1966年10月15日
Published Date 1966/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201677
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物質の変形と流動を取り扱う科学(Rheology)の立場から液体の流れをみるには,まず流体自身のrheologi—calな性質,つぎに流体とそれを包む管壁との接触面に生ずる境界層,さらにもし管壁が弾性体の場合は壁の粘弾性等々の諸因子が相互に関係しあう状態を知る必要がある。これらの相互関係は流れの様相によって左右され,流れの状態が時間的に変化しない定常流と変化する非定常流で,また流れの方向に向って流体中の隣りあう各層が互いにずれあって流れる層流状態と各層が互いに入り乱れて不規則に混合して流れる乱流状態とでははなはだ異なる。そこで流体力学方程式と実測結果の両面から複雑な実体を比較的簡単に,またうまく表現したWoomersleyの式などを例にとりながら,本文は一般にとりつきにくい基礎方程式や用語および諸因子をそれらの相互関連性の面からまとめて,これらの関係を使用する手引きとして役立てたい。
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