特別記事
教育が開く看護の時代:鍵となる3つのE─Afaf Meleis 先生講演からの報告
福田 正道
1
,
坂下 玲子
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.200-205
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200460
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本稿は2015年10月28日,兵庫県立大学地域ケア開発研究所で開催されたAfaf Meleis先生の講演「変革を起こすための情熱」(Passion for making a difference)の紹介である。ご本人の承諾を得て講演の概要を紹介する。また,必要に応じて著者らが解説・資料を追記した。Afaf Meleis先生は,米国ペンシルベニア大学看護学部のDean(学部長)として活躍され,同学部を全米ランキングNo.1の看護学部にした。同学部は,数多くの事業を自ら運営し年間数十億円の収益を生んでおり,さらにそれは教育─実践─研究の連携へと還元されている。講演では,グローバルな視野で世界の健康問題を概観し,看護職が世界に変化を起こすべき時期が来ていること,そのための教育のあり方について論じられた。鍵となる概念として3つのE;Equity(公平性),Empowerment(エンパワーメント),Entrepreneurship(企業家精神)が挙げられた。
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