特別記事
看護職員の復職支援強化に向けた看護師等免許保持者の届出制度
若命 真裕子
1
,
田村 敦宏
1
,
石川 賢司
1
1厚生労働省医政局看護課
pp.120-123
発行日 2016年2月25日
Published Date 2016/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200440
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はじめに
「看護師等の人材確保の促進に関する法律」(以下,「看護師等人材確保法」)の改正により,2015年10月1日から,看護職員として就業されていない方や離職される看護職員,免許取得後すぐに看護職員として就職されない方は,お名前や連絡先(電話番号,メールアドレス)などを都道府県ナースセンターへ届け出るよう努めなければならないこととされました。
都道府県ナースセンターとは,看護師等人材確保法に基づき都道府県知事から指定され,看護師等に対して無料職業紹介,復職研修,相談などを行っている,看護職員確保の拠点です。
この届出制度は,都道府県ナースセンターが,看護師等の免許をおもちの方から届け出ていただいた情報を活用して離職中の看護師等とつながり,個々のライフサイクルや事情等について相談に乗りながら,適切なタイミングで復職に向けた総合的・一体的なサービスを提供することによって,再び看護職員として活躍できるよう支援することを目指した仕組みです。
これから免許を取得する看護学生が,看護のプロフェッショナルとしてのキャリアを継続していくための支援を受けられるよう,看護教育に関わる方々には,届出制度についての教育や周知にご協力をお願いします。
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