特別寄稿
─国家試験合格率UPのために─学生の夢をサポートするため,学校が病院と一緒に行った改革
水方 智子
1
,
大谷 弘恵
1
,
西山 玲子
1
1パナソニック健康保険組合立松下看護専門学校
pp.1090-1097
発行日 2015年11月25日
Published Date 2015/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200385
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はじめに
当校は,大阪府守口市にある1学年定員40名の小規模看護師養成校(3年課程)で,1973年にパナソニック健康保険組合が開設して以来,卒業生数1169人を輩出し,卒業生のうち1039人(約9割)が同組織の松下記念病院(1940年設立,病床数359床,地域医療支援病院,大阪府がん診療拠点病院指定病院,7対1急性期看護体制)に就職するという特徴をもつ。現在42期生が看護師を目指して学習中である。
当校では,2014年度,国家試験(以下,国試)対策の大きな変更を行なった。それは,教員が親切に教えることで結果へつなげる方法から,学生の考え行動する力を信じて任せるという,教員にとってはかなりの覚悟のいる方向への変更であったが,3年ぶりに国試合格率100%を達成できた(図1)。この数年にわたる当校の教育改革と併せて報告したい。
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