連載 サクラの国のインドネシア・15
合格率4%
東梅 久子
1
1虎の門病院産婦人科
pp.1074-1075
発行日 2011年8月10日
Published Date 2011/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102764
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咲くサクラ
3月25日,第100回看護師国家試験の合格者が発表された.経済連携協定(Economic Partnership Agreement : EPA)で来日している外国人看護師候補者の受験者398名のうちインドネシア人15名,フィリピン人1名の16名が合格した.これで日本の看護師資格を取得したEPAの外国人看護師は,昨年のインドネシア人2名,フィリピン人1名とあわせて19名になった.合格率4%(インドネシア人5%,フィリピン人1%)は,昨年の1%からみれば4倍であるものの,全体の合格率91.8%から見れば極端に少ない.初の合格者が誕生して注目を浴びた昨年と違い,東日本大震災の陰でほとんど報道されることはなかった.
今回のインドネシア人合格者は,2008年に来日した第一陣91名のうち13名で合格率は14.3%,2009年に来日した第2陣159名のうち2名で合格率は1.3%,フィリピン人は2009年に来日した第一陣73名のうち1名で合格率は1.4%,2010年に来日したインドネシア人の第三陣およびフィリピンの第二陣に合格者はなかった.
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