特集 「やってくる」事前課題をつくろう!
─私たちは事前課題にこう取り組んでいる(2)─1年生後期の胸部フィジカルアセスメントに向けて
土澤 るり
1
1戸田中央看護専門学校看護学科
pp.420-426
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200217
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はじめに
学内演習では,有意味な課題に取り組むことで,既有の知識や技術が総動員され,状況のなかで関係性をみながら,その場において適切なものを選択する体験ができる。フィジカルアセスメントは,これまでに獲得された知識や経験に考えを関連づけることや,根拠を結論に関連づけることが求められる。準備状態が整っているほど,アセスメントは容易になるし質も高まる。そういう意味で,事前課題を十分に行う必要がある学内演習である。
しかし,筆者が期待する「やってくる事前課題」にできない現状がある。今回は,2012年と2014年に行った胸部フィジカルアセスメントの学内演習の事前課題を取り上げ,(1)どのような「事前課題」をつくってきたのか,(2)「事前課題」を「やってくる」ようにするのに必要な工夫,(3)「事前課題」をやってきたとき,やってこなかったときの対処の仕方について述べたい。
なお,本校のフィジカルアセスメントの科目設定は表1の通りである。
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