特集 事業所保健婦のすべて
私の職場
工場保健婦1年生
牧野 裕子
1
1株式会社武田食品
pp.46-48
発行日 1959年12月10日
Published Date 1959/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201991
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毎日作業現場で感ずること.若い女工さんの瞳が光り輝いていないこと.この瞳が明るく輝くようになつた時,どんなに生産は向上するであろう.—農村保健婦を夢みた牧野さんは,今都市にいる貧しい労働者のために辛いことも忍んでこの事業場にふみとどまっている.
ジリジリと枕元で目覚のベルがなる.(ああ,もう5時半あと10分間床にいよう)と思い乍ら6時近くなつてモゾモゾはい出す.それから約1時間ですべてをやる.いつも玄関の戸を閉める暇なく飛びだしバスに飛びのる.バスはいつも同じ顔ぶれ,ニコニコして「お早よう」と言われると何よりもうれしい,会社まで5分間,おりてからまた走る,早出1時間の7時に間に合う為に.
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