看護教育研究
医療過誤の授業の工夫—シミュレーションモデルをシナリオ化した教育方法の効果
斉藤 登美枝
1
,
島崎 啓子
2,3
1岐阜県立衛生専門学校
2岐阜県立岐阜病院
3前岐阜県立衛生専門学校
pp.151-155
発行日 2004年2月25日
Published Date 2004/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200166
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はじめに
医療事故が起こる背景には複雑に絡み合う要因がある.それをどのように学生に気づかせ,「起こりうること」という自覚のもとに考えさせていくか,授業の工夫が必要とされるところである.
昨年看護研修研究センターで事故防止のための教育方法の開発がなされ,シミュレーションモデル1)が発表された.当校ではそれをロールプレイができるようシナリオにし,教員が演じて見せたところ,学生は様々な気づきを示し,学びの多い学習となった.多くの学生は医療事故を起こす危険性を自分の内に見出し,授業後には普段の学習姿勢から見直す必要性をレポートしていた.
授業の工夫と学生の反応,得られた結果を報告し,シミュレーションモデルをシナリオ化した教育方法による効果を明確にする.
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