特集 理想的な「入学前学習」を求めて
生活習慣の見直しを含めた「推薦入学プログラム」
藤原 敦子
1
,
大西 博子
1
,
林 洋子
1
1釧路市立高等看護学院
pp.1120-1123
発行日 2014年12月25日
Published Date 2014/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200052
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推薦入学プログラム導入に至るまで
釧路市立高等看護学院は,釧路市が設置主体の1学年30名定員の専修学校である。2004(平成16)年頃より18歳人口の減少と看護系大学の増加などに伴い受験者数が低迷した。そこで,優秀な学生を確保し,看護師を目指す者が受験しやすいように入学試験の受験科目と受験方法を見直した。その結果,2009(平成21)年度の入学生より一般入学試験の受験科目から化学Iと生物Iを除外し,さらに推薦入学試験を導入した。
推薦入学試験の合格者(以下合格者)は,10月の合格発表から約5か月間,学習する機会から遠ざかるという状況が予測された。さらに,その期間は看護師として必要な健康管理の基礎となる生活習慣を見直すことができる機会でもあると考えた。そこで,推薦入学前に(1)健康的な生活習慣の確立,(2)文章表現能力の向上(読む・書く),(3)コミュニケーション能力の向上(話す・聴く)という3つの目的で入学前の課題(以下推薦入学プログラム)を2009年度の合格者より開始した。
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