ミドルナースの大学院生活ウォッチング
入学式
迫田 綾子
1
AYAKO SAKODA
1
1広島大学大学院医学系研究科博士課程前期
pp.385
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903454
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やはり入学式には出席することにした.「新たな出発だもの,けじめをつけないとね」そう思えるようになったのは,4月になって,やっと一息ついた頃からである.
退職前は周囲の人から,「入学式は,いつ?」と聞かれる度に,「8日みたいだけど,行かない」と答えていた.1時間程の式にわざわざ出かけるのも,時間がもったいない.それというのも,毎日仕事に追われて大学院に入学するという実感が全くわかなかったのである.噂とともに,「婦長さんが退職する前に,手術をやっておこう」と,次から次へと予定が入ってきた.後任への引継もある.そんな訳で,3月31日の19時まで,年休も取らずに働いて,やっと退職に漕ぎ着けたのである.
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