特集 効果的な授業の工夫としてのeラーニング
CanGoプロジェクトの展開―看護教育課題の解決に向けた開発からタブレットPCを用いた現在の運用まで
真嶋 由貴惠
1
,
中村 裕美子
2
1大阪府立大学大学院工学研究科現代システム科学域
2大阪府立大学地域保健学域看護学類
pp.102-108
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102620
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医療の高度化,患者様のニーズの多様化に伴い,看護教育機関に対し,看護実践能力(患者の状況を的確に把握・分析し,適切な看護を実践できる能力)を備えた看護職の人材育成が求められている。この社会的ニーズに対応するためには,教育内容や教授方法の一層の質的な改善を図り,学生が効果的に学習できる新しい環境を提供していく必要があると考える。
特に,看護教育で必須のカリキュラムである臨地実習は,実際の患者や対象者に接することができ,この場で看護学生は非常に多くのことを学ぶことから,看護実践能力を養うために非常に有効な学習機会となっている。しかし,実習施設はいろいろな場所に点在し,大学と同等の学習環境(図書館やインターネット,情報機器)が必ずしも整備されているわけではない。そこで,この臨地実習においてeラーニングを活用することにより,学習環境の利便性を整えるとともに,さらに学習の質を高めることができると考える。
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