特集 エキスパートの診断過程を学ぶ中枢神経系の画像診断
多彩な病態を示す"病"がある、その一端を一緒に診断しよう
徳丸 阿耶
1
,
村山 繁雄
1東京都健康長寿医療センター 放射線診断科
キーワード:
硬膜
,
MRI
,
腫瘍侵入性
,
髄膜腫瘍
,
頭蓋骨腫瘍
,
頭皮疾患
,
脳腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
リンパ腫
,
リンパ腫-びまん性大細胞型B細胞性
,
視神経腫瘍
,
三叉神経疾患
,
白質脳症
,
頭部CT
Keyword:
Brain Neoplasms
,
Dura Mater
,
Meningeal Neoplasms
,
Lymphoma
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neoplasm Invasiveness
,
Skull Neoplasms
,
Scalp Dermatoses
,
Skin Neoplasms
,
Lymphoma, Large B-Cell, Diffuse
,
Optic Nerve Neoplasms
,
Trigeminal Nerve Diseases
,
Leukoencephalopathies
pp.472-482
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2016241362
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日々多くの画像に接し,それぞれの症例にできるだけ沿って読影しようと思い続けても,いまだに筆者自身がはたしてエキスパートといえるのか,自問することが絶えない.優れて学ぶことの多い教科書,月刊の教科書ともいえる最新情報や教育的内容を包含する雑誌,インターネットで容易に文献検索できる今日,これから提示する数例は,目新しいものでも難しいものでもないかもしれないが,画像診断が早期診断と病態判断の端緒となり,治療方針に直結する数例を,読影レポートを“ともに書く”つもりで,記載を試みている.高齢者救急の専門病院に勤務して10年を超えた私の本来の役目は,認知症,高齢者の特徴に焦点を当てた症例の診断過程を述べることであると自覚しているのだが,そのような提示に今回はならなかった.筆者自身が初見で,“意見を求められ”,悩みながら“意見を述べ”その後のフォローをさせていただいた3例を,ともに診断していただきたい.
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