看護教育研究
女子看護大学生における母乳および母乳育児についての理解度と実習における母乳育児支援の学習体験意図の関連
坂元 有沙
1
,
入山 茂美
2
1聖路加国際病院
2名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
pp.1120-1124
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102580
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緒言
母乳育児の推進には,助産師,保健師,看護師や保育士といった多職種による包括的な支援が必要である1)。その包括的な支援のなかで,助産師や看護師は,分娩後すぐに母乳育児支援に関わるという重要な役割を果たしている。
しかし,母乳栄養を特に必要としている乳児がいる産科病棟やNICUで働く看護師のなかには,知識や経験不足により,十分な母乳育児指導ができていない現状がある2, 3)。基礎教育終了後に母乳育児に関して継続教育を受けた産科病棟の看護師は少なく,母乳育児に関する学会等の参加者も多くて5割程度と報告されている2)。また,NICUでの母乳指導は個々の職員の知識や経験に任せられ,統一した母乳指導が実施されていない3, 4)。そのため,看護スタッフの母乳指導の向上を図るために,母乳指導に対する基礎的な知識を看護師が身につけることが必要とされている3, 4)。
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