連載 我らカルガモ! 育児学生日記・12【最終回】
カルガモ学生から先生方へ
鳴島 美智子
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.1069
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102568
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最終回である今回は,僭越ながら先生方へのメッセージ……ならぬ,お願い(!?)を書かせていただきます。
まずは告白。大抵のママ学生は,先生方を心から尊敬していると同時に,先生方のことを良い意味でよく観察しています! 先生方が疲れている,イライラしている,機嫌が悪い,といった感情の起伏も実はくみ取って,密かに「そこはイライラしても仕方ない……」と思っていたりします(苦笑)。そんなわけですから,先生方からの指導に対する厳しさにはちょっとやそっとではへこたれません! しかし勉学や実習のことでではなく,ママであるが故の悩み,例えば“子どもが熱を出して遅刻してしまった”“子どもに手をとられてグループワークへの参加が思うようにできず,迷惑をかけてしまった”などが重なったとき,先生から注意を受けずとも,かなり落ち込みます。そうなると「本当に看護師になれるんだろうか? 自分のような人間が看護師を志してよいのだろうか?」といった感情も同時にわいてきて,マイナスの相乗効果でドン底に落ちます。そんなとき,一番救われるのは子育て経験のある先生方からのお言葉です。「私も経験したけど,大変だよね……」というように経験談を聞けた暁には,涙が出るほど嬉しいのです。学校ではもちろんですが家でも学業優先になりがちで,夫や子どもたちには我慢や妥協をしてもらっています。そんな,ある意味逃げ場がない状態ですので,落ちている状態をチラッとでも見かけた際には,先生方から声掛けをしていただけると救われます。
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