連載 BFH認定をめざして チームで支える母乳育児・11
母乳外来での母乳育児支援
川井 由美子
1
1日本赤十字社医療センター
pp.175-179
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101609
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母乳外来の成り立ち
日本赤十字社医療センター(以下,当院)の母乳外来の始まりは,1988年8月,産科外来の一室で開設された「母乳相談」である。退院後の母乳育児支援がシステム化されていない現状を,なんとかしなければいけないと考えた有志助産師の働きかけによるものであった。当初は,開設に尽力した助産師数名が中心になって行なっていたが,実績が評価されるようになってシステム化され,徐々に形を変えながら現在に至っている。
最近は,近隣の分娩施設減少に伴う分娩数増加に加え,新病院(当院は2009年12月末に新病院へ移転)体制下での入院日数短縮の可能性もあり,退院後の育児支援のあり方を含めて現在見直しが行なわれている。おそらく,今後母乳外来の役割やシステムも,大きな変更があると思われる。
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