連載 我らカルガモ! 育児学生日記・4
カルガモの会と巡り合った幸せ
須﨑 美穂
1
1東京都立荏原看護専門学校
pp.247
発行日 2013年4月25日
Published Date 2013/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102354
- 有料閲覧
- 文献概要
この連載の筆者3人は,欄外にあるように「カルガモの会」メンバーで,私はその代表をしています。もともとは,「育児をしながら勉強する看護学生の会」として発足したのですが,今は社会人経験を経て入学してきた学生など高卒後ちょっと時間が経っている学生ならばだれでも入会でき,無理のない範囲で楽しく活動しています。
私が看護学校に入学した頃,長女はまだ1歳半でした。毎日「行きたくない」と泣く娘をなだめすかして保育園に預け,逃げるように自転車をこいで駅へ向かいました。自転車をこぎながら,「泣いて嫌がる子を保育園に預けてまで勉強する意味があるんだろうか?
こんな身勝手な私は母親失格じゃないだろうか?」と自問自答していました。当時は長男も小学校に入学したてでしたが,私は自分のことに精一杯であまり構ってあげられず,とても緊張して生活しているのが傍から見ていてよくわかりました。そんな子どもたちの様子を見ながら,「3年間やっていけるのだろうか……?」と私は真剣に悩んでいました。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.