連載 実習の経験知 育ちの支援で師は育つ・23
“ナゼ出し”で育てる教員自身の“看護の木”
新納 美美
1
1北海道大学大学院理学院自然史科学専攻
pp.634-638
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102452
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瞳が開かれる瞬間
ヘレン・ケラーを描いた映画“奇跡の人”のラストシーンをご存知の方は多いと思います。ヘレンの頭のなかで,水に触れたときの感覚とwaterという言葉が結びつき,ヘレンの世界が外界とつながった瞬間を描いたシーン。映画では感動的なラストシーンですが,教師であるアン・サリバン氏の記録のなかでは初期のターニングポイントの一つとして描かれています。
彼女(ヘレン)は,すべての物は名前をもっていることと,指文字が自分が知りたいことすべてのことへの手がかりになるということを学んだのです*1。
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