特集 地域看護学と公衆衛生看護学 Part2 保健師学生が学ぶ公衆衛生看護学再考
産業保健・学校保健に必要な教育内容
荒木田 美香子
1
1国際医療福祉大学小田原保健医療学部
pp.479-483
発行日 2012年6月25日
Published Date 2012/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102099
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産業保健/看護と学校保健/看護の相違
産業保健と学校保健の共通点は,両方とも機能を追求する集団を対象(場)として行う看護活動であるということである。つまり,産業保健は生産やサービス等を提供して利益を生み出すことを目的とする企業や事業場を場として展開されるものであり,学校保健は子どもの教育を行う学校を場として行う看護活動である。いずれも健康管理や健康増進はその機能がもつ主たる目的を達成することに寄与し,その結果として対象者の幸福につながるという活動である。
しかし,その本質や看護の展開は表に示したように大きく異なる。また,根本的に異なることは産業の場では保健師あるいは看護師という免許で勤務するが,学校保健の場では養護教諭という教員免許で勤務し,看護師・保健師の免許をもつものももたないものも同じ職務を行っているということである。
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