特集 平成23年度教務主任養成講習会を振り返る
―平成23年度教務主任養成講習会の意義―修了後の受講生の想いから
黒田 喜美子
1
1(社)福岡県看護協会
pp.290-296
発行日 2012年4月25日
Published Date 2012/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102047
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講習会を終えた受講生の成果
筆者は平成23年度福岡県教務主任養成講習会(以下,本講習会)を福岡県看護協会の前田多賀子氏とともに担当し,会の運営に携わりながら受講生の学びの過程をつぶさに見る機会をいただいた。
開講当初,やや受け身に見えた受講生が,専門領域別看護学論(10名の講師によるオムニバス),看護学校経営(3名の講師),看護学教育課程開発論(2名の講師)などの講義が進行するにつれ,表情が一変,貪欲な学習姿勢に変貌した。特に,開講前の講師会議で,和賀徳子旧厚生労働省看護研究研修センター教務科長が「行動主義から状況主義への転換を図りたい」「頭を揺さぶることになる」と語られていたが,授業後の受講生がまさに予想通り,学習・知識の不足,視野の狭さ,問題の本質が見えない自分に衝撃を受け,動揺する姿は実に印象深い出来事であった。
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