特集 専任教員の新たな継続教育プラン
専任教員の新たな継続教育プランの概要―そのねらいと形成の経緯
遠藤 由美子
1,2
,
安藤 純子
3
,
蘆田 洋子
4
,
佐藤 治代
5,6
1つくば国際大学医療保健学部看護学科
2前東京都立青梅看護専門学校
3東京都立広尾看護専門学校
4東京都立北多摩看護専門学校
5東京都立青梅看護専門学校
6前東京都福祉保健局医療政策部
pp.726-733
発行日 2011年9月25日
Published Date 2011/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101863
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はじめに
組織にとって「人」は最大の資産であり,人にとって「組織」は自己実現の場である1)。能力開発の基本は自己啓発であり自らのキャリアを自律的・主体的に形成していくことが求められる。組織は,仕事を通じた個人の成長と自己実現を支援していくことが必要である。個人の努力と組織的支援の双方が相まって一人ひとりの能力が最大限引き出される。
質の高い看護師を養成するためには,その担い手である専任教員(以下,教員)の質向上は欠かせない。「今後の看護教員のあり方に関する検討会報告書」2)においても大学のみならず看護専門学校におけるファカルティ・ディベロップメント(以下,FD)の必要性が謳われている。
都立看護専門学校(以下,都立看学)は,これまで授業研究,授業評価・学校評価,臨床研修,専門領域認定などでFDに取り組み,教員のエンパワーメントを目指してきた。そして,その取り組みの経緯や成果は,本誌の連載やそれをまとめた「看護教員のための学校経営と管理」3)で紹介してきた。今回,より系統的に行うため専任教員が新任期から熟達期まで自らキャリア形成の指標とすべく「専任教員の新たな継続教育プラン」をまとめた。
本稿では,「専任教員の新たな継続教育プラン」の作成に中心的に携わった立場から,概要およびそのねらいと形成の経緯を述べたい。
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