連載 学生とつくる「性の健康」講座・9
「性の健康」の中で考える暴力
堀 成美
1
1聖路加看護大学看護学部基礎系看護学・看護教育学
pp.832-835
発行日 2010年9月25日
Published Date 2010/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101570
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性の健康についてどのように教え,語るかについての勉強会をお手伝いする機会が増えています。実は,知識や情報を伝えることはそれほど難しくありません。科学的な事実,誤解されやすい点,よくある失敗などを整理し,対象の発達段階を踏まえてする話にそれほど多くのバリエーションがあるわけではないからです。話をする相手が集団の場合,個人個人をケアすることはむずかしいのですが,例えばセクシュアリティそのものの話をしなくても,「男性と女性」の組み合わせ,「男性と男性の組み合わせ」と並列することで,その多様性についての配慮を示すことも可能です。
今回のテーマ“暴力”も同じです。そこには被害者や加害者がいるかもしれない,それは自覚されていない場合もるという前提で話をしていかなくてはなりません。
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