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5年ぶりに改定された「輸血療法の実施に関する指針」の変更ポイント
長谷川 真弓
1
,
梅木 弥生
,
松本 雅則
1奈良県立医科大学 輸血部
キーワード:
血液型判定と血液交差適合試験
,
血液製剤
,
乳児
,
輸血
,
血液媒介病原体
,
血液媒介感染
Keyword:
Blood Transfusion
,
Blood Grouping and Crossmatching
,
Blood-Borne Pathogens
,
Infant
,
Blood-Borne Infections
pp.177-181
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/J01436.2021107922
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今回の「輸血療法の実施に関する指針」の改定において、臨床検査技師にとって重要と思われる変更ポイントは以下のとおりである。・輸血後感染症検査では、個別NAT導入などにより、輸血による感染症の発症はきわめてまれとなっていることから、現行の感染症リスクをふまえた記載となった。・乳児の輸血検査において、血液型の判定や不規則抗体検査の省略、交差適合試験の省略について、基準の説明・変更がなされた。・輸血用赤血球製剤を所定温度外へ取り出した場合の取り扱いについて、欧米のエビデンスに基づき変更がなされた。
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