実践報告
子どもの最善の利益を守る実践力の育成―小児看護技術演習での試み
川名 るり
1
,
江本 リナ
1
,
山内 朋子
1
,
平山 恵子
1
,
松尾 美智子
1
,
筒井 真優美
1
1日本赤十字看護大学看護学部小児看護学
pp.928-932
発行日 2009年10月25日
Published Date 2009/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101322
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はじめに
小児看護学実習が行われる医療現場では,入院期間の短縮化や小児病棟の統廃合を背景に,実習中に継続して子どもと家族から受け持ちの協力を得ることが難しい。加えて,子どもと接した経験の少ない学生が子どもとのコミュニケーションにとまどい,苦慮する現状にある。このようななかで,小児看護学実習での体験を効果的な学習へと生かすためには,学生の実習準備を整える学内での技術演習がきわめて重要になる1)。
これまで本学でも小児看護技術の技術演習について工夫をしてきた。この演習では単に看護技術の体験を増やすことを目的にするのではなく,子どもの最善の利益を守ることを常に考えて実践できる力を育てることに主眼を置いている2)。
本稿では,その取り組みの一部ではあるが主な内容や工夫している点などについて紹介したい。
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