連載 誌上講義 国際看護学・8
国際的に活動するための多様な道
近藤 麻理
1
1岡山大学大学院保健学研究科
pp.774-778
発行日 2009年8月25日
Published Date 2009/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101286
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本連載の第1回でも述べたように,看護の対象は「人間」であると教科書に書かれています。けっして「日本人」であるとは書かれていません。看護学とはそもそも民族,国境,宗教を越えていると考えたほうがより自然です。ですから,“国際”とわざわざ標榜しなくても,看護そのものが国際的な意味をもっていることを理解し,国際的な視点からグローバルな看護活動をも包括した,21世紀型の看護教育を再構築する必要があると思うのです。
今号では,私自身の体験をもとに公募から派遣まで,そして国際的な活動現場でどのような能力が役立ち,今からどのような準備が必要かについて,実際の状況を交えながら進めていきたいと思います。
今回は,いつものように教員に向けてではなく,看護学生や若い看護職が直接手にとって読んでもらえるように構成してみましたので,先生方から伝えてあげてください。
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