書評
—上杉雅之(監),木下めぐみ,篠原 博(編)—「動画でイメージ! 理学療法はじめての臨床実習」
浦辺 幸夫
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1広島大学大学院医系研究科心身機能生活制御科学講座スポーツリハビリテーション学
pp.815
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203523
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本書を前にして,私が理学療法を学んだ45年前のこと,教職についてから現在までの社会と理学療法学の変遷を考えました.この期間に,臨床実習に関係する診療参加型やobjective structured clinical examination(OSCE)などずいぶんと変わったところ,臨床研究の沈滞などあまり変わらないところ,利他主義をベースにして変わってはいけないところ,などが総括できるところでしょうか.
「教科書は大切」,という考えはいつももっています.臨床実習に出て守らないといけないルールを知ることは必須です.臨床現場でのクリニカルリーズニングについての学習書はありますが,臨床実習そのものをテーマにしたものは意外にも少ないので,本書の価値は教科書としても高まると思います.
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