特集 医療安全カリキュラム―構築のためのキーポイント
科目レベルのカリキュラムの実際
1.科目の考え方と内容および方法の具体例
渡邊 淳子
1
,
石川 倫子
1
,
倉田 貴子
1
1厚生労働省看護研修研究センター
pp.494-498
発行日 2009年6月25日
Published Date 2009/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101215
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はじめに
前稿までは,医療事故事例の分析をもとに医療安全に必要な教育内容の抽出を行い,その教育内容のまとまりから組織化の考え方について述べてきた。
今回の改正教育課程では,統合分野がおかれ,「看護の統合と実践」で臨床実践に近いかたちで学習し,知識・技術を統合する内容とし,医療安全の基礎的知識を修得することとしている。このことを踏まえ,科目の考え方について検討する必要がある。
本稿では,看護職者として医療事故が予防でき,安全で質の高い看護を提供できる能力をもつ学生を育成するために,どのような内容をどのような方法で教授し,どのような順序性で配列すると学習者の理解が深められるかという観点から,科目の考え方と内容および方法の具体例について述べる。
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