連載 誌上講義 国際看護学・5
国際社会とジェンダー
近藤 麻理
1
1岡山大学大学院保健学研究科
pp.440-444
発行日 2009年5月25日
Published Date 2009/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101202
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さっそくですが,日本は男女平等な社会であると思われますか?「男女平等とかそんなことは目くじら立てて意識しないで,もっと自然に考えればいいのよ」と答える女性は意外と多くいるものです。ジェンダーについて日本の現状を客観的にとらえるためには,世界がどのような状況なのかを知る必要がありそうです。そして,そこから日本の姿や,私たちがこれから進むべき方向性が見えてくると思うのです。
今回は,普段の会話や既存の学問ではあまり触れたくない,あるいは避けてきた話題が含まれます。たとえば,家族計画,中絶,避妊,女性性器切除,売買春などがあります。そのため,新しい国際看護学の中でならば取りあげやすいのでは,と思っています。
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