連載 シカゴ通信&JNEセレクション・15
留学生推薦状「評価」の違い―助手勤務から気づく看護学の国際性
岸 利江子
1
1イリノイ大学看護学部
pp.272-273
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101165
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お金は大事だよ
今年度のイリノイ大学看護学部大学院の学費は,年間US$3万1170(280万5300円/1$=90円として)で,夏学期も登録すればプラス約US$7441(66万9690円)です。他に教科書代や生活費もかかり,卒業研究の段階では,さらに研究費が必要です。
在学中ずっと払い続けると1千万単位の出費になります。“勉強についていけなくなるのと,学費が払えなくなるのとどちらが先か……”と,入学当初からお金の工面が最大の心配事でした。
永住権のない私費留学生(F─1ビザ)の場合,学外では働けないので,学内でアルバイトを探すことになります。こちらの大学には日本の助手・助教にあたる職種がなく,大学院生がアルバイトで研究や授業の助手(リサーチ/ティーチング・アシスタント)をしています。私は,2年目から現在までの5年間,平均して週10~15時間,仕事が多い時期は30~40時間働いてきました。
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