連載 シカゴ通信&JNEセレクション・7
タンザニアで母乳育児を学ぶ(1)―旅のきっかけ:人類学でみる生態文化
新福 洋子
1
1イリノイ大学看護学研究科博士課程
pp.640-641
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100966
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「乳母」の子は母乳が飲めなかった
私の所属しているPh.D.プログラムでは,コアコースと呼ばれる必須科目が4つある以外は,自分の研究分野,必要性に合わせて自由に取る授業を決められます。他学科でも授業を取ることができるので選択の幅は広く,アドバイザーに相談して最終的に取る授業を決めます。私の研究分野は母乳育児なので,昨秋,アドバイザーから人類学での母乳の授業を勧められ,受講しました。
「人類学」というと,大きく自然人類学,文化人類学に分けられますが,この授業では,人間がほ乳類として進化した自然人類学的な内容と,それぞれの文化における母乳育児のあり方という文化人類学的な内容との両方が扱われます。学期のはじめでは文化人類学的な内容を学びました。
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