連載 エキスパートナースの肖像
事例を通して看護師のキャリアを積むことの意味を考える・8
実践知のもつ特徴―看護師が作り出す場
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部・大学院看護学研究科(看護職生涯発達学)
pp.762-765
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100756
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川口さんのナラティブを読んで,感じたのは「豊かな実践知」ということであった。「嚥下評価の結果,開口もせず意思疎通も困難であり,認知低下もあるため不能」と判定されたAさんが,「卵どうふをパクパクと食べた」ことは,川口さんの実践知によるものだと強く認識したからである。ここでは改めて,実践知について考えてみたい。
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