特集2 補完代替医療の基礎教育への導入
座談会:補完代替医療と看護療法―基礎教育に取り入れる試みを通して
小板橋 喜久代
1
,
尾﨑 フサ子
2
,
新道 幸惠
3
1群馬大学医学部保健学科
2新潟大学医学部保健学科
3前青森県立保健大学
pp.750-756
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100753
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ヒューマンケアを提供する人材育成
小板橋 がんも含めて慢性的な経過をたどる疾患が増えてきたことで,西洋医学だけでは解決できない多くの健康問題に対して補完代替医療(Complementary&Alternative Medicine,以下CAM)への期待が高まっています。社会のニーズの変化を受けて,看護の基礎教育にこれをどのように取り込んだらよいのかという課題について,話し合ってみたいと思います。今日,ご出席の方はすでに基礎教育のなかにCAMを取り入れておられますので,それぞれCAMにかかわるようになられた経緯をお話しいただけますでしょうか。
新道 私は青森県立保健大学の開学にかかわることになって,看護学科のカリキュラムを構築する際に,青森県立ならではの特徴を出したいと思い「コンプリメンタリーセラピー」を入れました。なぜなら,私なりに看護教育で大切にしたかったことがあったのです。
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.