特集 「看護師2年課程通信制」発足から3年
―2004年度開設校の実態と今後の課題―ブロードバンドによる授業を中心に
岡田 久子
1
,
島田 公子
1
1東亜大学学園附属看護学院
pp.1090-1093
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100542
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はじめに
東亜大学学園附属看護学院(以下,当校)は,看護師2年課程通信制が発足した初年度にあたる2004(平成16)年に開校した。看護教育関連機関を持っていない看護学院であったが,今年の3月に,第1期生の96.6%にあたる289名の卒業生を送り出した。当校の教育の特色は,臨地実習を除くすべての授業に,教科書に加えて,ブロードバンドによる授業を配信している点にある。つまり,放送大学に頼らず,すべての科目を当校で習得できることにある。加えて,インターネットの利用による双方向のシステムを取っており,授業のみではなく学習を行う上で必要なさまざまな情報のやり取りを,学生の専用ホームページおよびメールで行うことにある。
通信制による本教育課程はスタートしたばかりであり,当学院としても試行錯誤の2年間であった。第1期生卒業生の国家試験の合格率は70.7%であった。この数字については議論のあるところであろうが,当校としては,学生がよく健闘したと評価したい。これを機に,当校の3年間の実態から,今後の課題について述べてみたい。
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