連載 看護の歴史―創る,学ぶ,探る,伝える・11
リンダ・リチャーズの行った看護教育とは―尽きぬ興味を研究に
依田 和美
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1元大阪府立看護大学医療技術短期大学部看護学科
pp.1040-1041
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100536
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皆さんはリンダ・リチャーズという人をご存じですか。今から100年以上も前に出版されたアメリカの看護関係誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・ナーシング』1)に彼女の写真が載っています。私は,遠い明治の時代にアメリカのナースが人力車に乗って京都を闊歩していたこの写真を見て,大変興味をそそられました。
看護歴史書では,彼女は1886(明治19)年にアメリカからはるばる太平洋を越えて日本にやってきて,新島襄が京都に設立した同志社の中の京都看病婦学校で,近代的な看護教育を始めたナースであると説明されています。この学校は,有志共立東京病院看護婦教育所に次いで日本で2番目に,近代的な看護教育を開始した学校です。
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