リンダ・リチャーズの遺したもの

　京都看病婦学校監督および同志社病院総婦長を辞して，1891年3月，リチャーズLinda Richards〔「米国最初の有資格（訓練された）看護婦America's first trained nurse」〕は米国に戻った。

　その後のリチャーズの活動は，訪問看護，精神障害者に対する病院看護，看護婦の養成，そして学校の組織化などであった（図）。また，米国の看護婦の組織化，すなわち職能団体の結成や看護専門雑誌の編集にも協力している。