特集 模擬患者(SP)参加の看護教育
SP参加のコミュニケーション教育の実践から―必要な準備とフォローについて
鈴木 玲子
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
pp.834-838
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100489
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はじめに
2001年から2003年の3年間にわたり,埼玉県立大学・成人看護学でのコミュニケーション演習に模擬患者 simulated patient(以下,SPと略す)を導入してきた。そして,SPが参加したコミュニケーション演習の教育は,看護学生にとって場面演出のリアリティが高く,臨地実習ほどの緊張感を抱かずに学習できる方法であると報告してきた1-3)。
本稿では,こうした教育経験より,SPと共に創るコミュニケーション教育について報告する。内容は,SPの協力を得てコミュニケーション教育を構築する上でのポイントとして,学生の学習段階に応じた事例作成,演習に関するSP役との調整,そして演習終了後のSPとの情報交換の意味について述べていく。
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