連載 看護の歴史―創る,学ぶ,探る,伝える・6
看護系学会の設立
平尾 真智子
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.526-527
発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100308
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日本学術会議会員に初の看護職
日本学術会議は,学者の国会といわれる全国79万人の科学者を代表する組織で1949(昭和24)年に設立され,約57年の歴史があります。その会員210名(任期は6年)のなかに看護界の代表が入ったのは,2005年のことです。その年の10月1日に前日本看護協会長の南裕子氏が小泉総理大臣から日本学術会議会員に任命され,看護職として初の会員になりました。このことは,看護学が学問/学者の世界に社会的に認識されたことを意味し,看護界にとって画期的な出来事になりました。
日本学術会議は,「科学が文化国家の基礎であるという確信のもとに,科学の向上発達を図り,行政,産業及び国民生活に科学を反映,浸透させること」を目的としています。日本学術会議の活動は,1)科学に関する重要事項を審議し,その実現を図ること,2)科学に関する研究の連絡をとり,その能率を向上させること,を職務としています。また政府からの諮問に応じて答申したり,またはすすんで政府に対して勧告する権限をもっています。
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