訪問ほっとらいん
日本臨床倫理学会設立にあたって
新田 國夫
1
1日本臨床倫理学会
pp.100
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102421
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2012年9月29日、さまざまな分野の専門家が集い、日本臨床倫理学会の発起人会が開催された。集まった専門家は、急性期および慢性期病院・在宅医療ケア・緩和ケア・高齢者終末期ケア・精神科医療・認知症ケア・遺伝子疾患・小児医療・臓器移植・生殖補助医療などに関わる医療従事者、さらには法律・社会政策・宗教・福祉・マスコミ関係者・患者団体関係者など多岐にわたる。発起人会では、日々経験している日常臨床における苦悩とジレンマ、それぞれに胸に秘めた熱い思い、そして日本臨床倫理学会に対する期待等が語られた。
医療ケアに関わる者は、患者さんやご家族、そしてそれらの人々の置かれた状況や生活などすべてを考慮して、日々さまざまな臨床上の決断をしている。こうした実践現場に則した倫理を提案し、その成果をまた実践現場に反映し、よりよい医療者―患者関係をめざそうと考えている。そうした実践現場の多くの熱意が、必然的に、そして自然に、本学会設立の動きとなった。
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