- 文献概要
看護は、人の生き死に、生き方、生活に関わる活動です。活動を通して、看護する者は看護を受ける者と相互に影響し合うため、倫理性なくしては成り立ち得ません。
しかし、人間はそれぞれ異なる文化的、宗教的背景の中で生き、異なる教育を受け、それぞれの価値観を有しているため、倫理についての普遍的な答えを求めることはきわめて困難です。だからこそ、これまで多くの議論を重ね、倫理を追究する姿勢を持ち続けてきました。そして、今後も地球環境の変化、科学技術や情報技術の進化、諸処の制約の増加などの歴史的流れの中で、現実的・予期的に向き合うべき課題が減ることはありません。
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