焦点
図解で学ぶ“看護マネジメント”―図解表現を用いた問題発見・課題解決型学習の効果
猪股 千代子
1
1宮城大学看護学部看護学科
pp.244-250
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100240
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図解表現を用いるきっかけ
久恒啓一氏の「図解表現」に出合ったのは,数年前,その頃勤務していた病院の看護部の研修会においてであった。その時から,「図解表現」に興味と関心を抱き,看護において問題の整理やプレゼンテーションに生かしたいと考えていた。このたび,看護マネジメントの授業の導入として,久恒氏から「看護マネジメントと図解コミュニケーション」と題した講義をしてもらえる機会に恵まれた。この講義を受け,その後に続く授業によって,現場の問題の整理の仕方や構造を理解する学生の学びに手ごたえを感じたので,報告させてもらう。
これまで,マネジメントの学習は,事業を起こす人やリーダー的役割を担う人にとって,必要な学問領域であったように思う。しかし,ヘルスケア・システムにおいては,解決しなければならない問題が山積しているため,医療に携わる看護職の一人ひとりにマネジメントの理論・概念を活用し問題解決に立ち向かうことが求められている。
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