連載 生体と「流れ」・4
自律神経系の流れ
豊島 裕子
1
1東京慈恵会医科大学生理学講座第2宇宙航空医学研究室
pp.56-57
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100203
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「行く川の流れは絶えずして,しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは,かつ消えかつ結びて,久しく止まる事なし」
鴨長明,方丈記の冒頭の部分です。
自律神経系における流れは,まさに川の流れのようで,情報は常に変化し流れていますが,河原に立って眺める川がいつも変わらないように,生体もいつも一定の状態に保たれています。
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