Japanese
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特集 自律神経系の基礎
自律神経系の薬理学
Pharmacology of the Peripheral Autonomic Nervous System
遠藤 實
1
Makoto Endo
1
1東京大学医学部薬理
1Department of Pharmacology,Faculty of Medicine,University of Tokyo
pp.31-41
発行日 1985年1月1日
Published Date 1985/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205439
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1.はじめに
自律神経研究の歴史は薬理学をぬきにしては考えられないし,また逆に薬理学にとっては自律神経機能に関連した薬物の研究は常にその中心課題であった。
実験薬理学の開祖とされるO. SchmiedebergがR. Koppeと共に27),ムスカリンが迷走神経の電気刺激と同じ作用を示す事実を既に1869年に指摘したことは,多岐にわたる彼の業績中でも最も優れたもののひとつであり,後年の神経の化学伝達学説の成立に大きな影響を与えた。
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